予告しておきながらそのままになっていたので、
今回はミッドタウンについて書きます。
なお、なんの話かわからないという人は、
ミネソタの暴動について ①は→ココ
アップタウンを飾る絵(1)は →ここ
ただ、この先については、内容の性質上
ここから先をご覧になるかどうかは
ご自身でご判断ください。
なぜかというと、ミネソタの一連の暴動で
放火された建物は150軒以上、
中でも放火が集中したのは、
ミッドタウンのあるサウスミネアポリスと
セントポールでした。
幸いにして放火自体では死傷者は出なかった
と言われているものの、
これだけの数の建物の大半が焼け落ち
瓦礫の山となっている光景は、あなたにとって
震災や他の辛い光景を想起させてしまうかもしれません。
というわけで、以下は
まずは位置関係から。
ミッドタウンは、アップタウンと比べて、
事件が起きた場所(▼)に近い場所です。
アップタウンからはE・レイク・ストリートという
メインストリートをまっすぐ東へ、
通常なら車で5〜7分程度の場所です。
そこからまっすぐ南に下ると、
ジョージ・フロイド事件が起きた場所(▼)になります。
私がミッドタウンに足を踏み入れたのは、
放火から3週間以上経ってからのことでした。
どういう状態かわからないので、メインストリートは避けて
何ブロックか奥まった場所に駐車して徒歩で向かいました。
ここからは、写真で。
奥の方に見えているのがミッドタウンの
ランドマークの建物ですが、写真の中ほど、
建物が瓦礫となって、フェンスで囲まれています。
視線を左側奥に投げたら━━━
ここのコンクリの上にも何か焼けて撤去された跡が。
さらに、建物と建物の間に焼けた自動車が何台も。
奥の壁、焦げている様に見えます。
通りの向かい側の建物も無くなって、写真では
うまく撮れていませんが地面に大穴が開いていました。
(ミネソタは地下室がある建物が多いため、
建物が無くなってしまうと地面に大穴が開く)
↓ミッドタウンのランドマークのビル。
よく見ると、手前の建物が瓦礫になっている上、
さらに右の建物も放火されていました。
別の角度から。↑↓
よく見ると、2階の窓の中、天井が落ちたのか空が見えています。
シカゴ・アベニューの向かいも━━━
↑ ここなんか、個人経営のネイル・サロンっぽいのに、
取るものもないだろうになんで放火したんだろう。
もう、無差別攻撃だったとしか思えない。
なんのお店かわからなくなってしまっているところも多い。
E・レイク・ストリートの方も━━━
隣りの建物は無事だったみたいだけど、板でバリケード。↑
" WE ARE OPEN(お店は開いていますよ)"と
板に書かないと、営業中かわからない。
青地に白い星なので、ソマリア料理のレストランのもよう。
他の建物も、板で延々とバリケード。
ミッドタウンには、アップタウンのような
華やかな板絵は描かれていない。スプレーなどでメッセージ
文字が書かれているか、何も書いていないか。
唯一目に入ったのはこれ。↓
巨大なビニール(?)の横断幕のような素材に描いて
建物の壁に吊ってある。
ミッドタウンの、E・レイク・ストリートと
シカゴ・アベニューの交差点。↓
3週間以上たってミッドタウンの中心地がこの状態のまま。
アメリカのコロナはまだまだ拡大中だし、
そのせいで経済状態も悪化しているし、
ミネソタの治安も悪化したままだし
…というわけで、元に戻るにはしばらくかかりそうです。
シカゴ・アベニューを「ジョージ・フロイド・アベニュー」と
貼り替えていく動きがあるようです。
……本当に、少しでも前進してほしい。
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