この絵は、ミネアポリスのアップタウンの
目立つところにあります。
アップタウンのランドマークの1つである
映画館の入り口の板に書かれているからです。

IMG_7054
ミネアポリスのアップタウンで撮影した、バリケードの板に描かれた絵。
(MPLSは Minneapolis の省略です)


数日前に通りかかった時はこの絵の板の
右半分が外されていたので、
「おっ、いよいよ営業再開の準備?」と
思ったのですが。(ミネソタはコロナの影響で
様々な業種が休業中で、いよいよ少しずつ再開
しようというところだったところに、
あの暴動が起きました)

昨晩6月21日(日)未明にアップタウンで
1人死亡、11人が負傷する銃撃事件が起きたようで。
(誤解なきよう。暴動前はこんな風に大勢が死傷する
事件はミネアポリス界隈では聞いたことがありませんでした)

このような異常事態がいつまで続くのか、心配です。


ミネソタの暴動について、最初から読みたい方は→ココ

4回シリーズです。1回目は→こちら


ひざまづく行為について、まだ疑問が解消しなかったので
もう1人に聞いてみた。
Kneeling④■1コマ目
Kneeling④■2&3コマ目

彼が片膝をつき始めたのは2016年9月1日から
ということで、
7月5日のアートン・スターリング事件と、
それはこのブログでも触れた
7月6日のフィランド・カスティール事件の後でした。

Kneeling④■4コマ目
注:当時トランプ氏は大統領候補でした。

Kneeling④■5コマ目
ちなみに、キング牧師は黒人に対する警官の残虐行為への
抗議のゼスチャーとしてひざまづいたわけではなく、
黒人に投票権を求める集団行進をした人びとが無許可で
行進したことで逮捕されるのに際して祈りを捧げたそう。


コリーン・ケイパニック選手の抗議活動については、
友人に教えてもらった記事に
たいへん詳しく載っていました。

長い記事なのでざっくりまとめると、
記事はNFL(ナショナル・フットボール・リーグ)の
コミッショナーが2020年6月5日に
謝罪したということから始まっています。

黒人に対する警官の残虐行為への抗議行動
として選手たちが行っていた静かな抗議行動に
NFLが反対していたことへの謝罪でした。

2018にNFLのオーナーたちは、
2016年9月から始まった
ケイパニック選手の
抗議活動が、当時大統領候補だったトランプ氏
をはじめとする人びとの批判を受けたため、
「国歌斉唱の際にフィールドにいる選手は起立すべし」
というルールを定めました。もしチームの誰かが
国歌斉唱の際にひざまづいていたり座っていたら
チームに罰金を科すというものでした。

なお、フットボールの選手たちが
国歌斉唱の際にフィールドに出て起立する
ことはそう古い伝統ではなく、
2011年と2014年に米国国防総省が
愛国心を高めるためにNFLに高額な予算を
出してからだそうです。そのため試合の前に
国歌斉唱の儀式をすることになったとか。

ジョージ・フロイドの事件を受けて
キャパニックの片膝をつく抗議に
たくさんの警官が
加わった後、
NFLの黒人選手たちは、NFLに以下のように
求めました。

組織的な人種差別に反対を表明し
静かに抗議した選手を黙らせたのは間違いだったと
認め、「黒人の命は重要だ」と認めることを。


友人に教えてもらったこの記事について、

詳しく読みたいひとは→ここ(英語)

キング牧師も含めて、片膝で膝まつくこと
についての経緯は→こちらの記事(英語)



    ☆     ☆     ☆     ☆


アートン・スターリング事件というのは、
コンビニエンスストアの外でCDを売っていた
黒人男性アートン・スターリング氏(37)が
2016年7月5日にルイジアナ州バトンルージュで
白人の警官2人に射殺された事件。

この事件も第三者が撮影していた動画が拡散して
抗議運動が起きたそうです。
    

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