少し前のことになるけど。

ジョージ・フロイド事件の影響で全米に人種差別撤廃の
抗議運動が広まった中、アメリカに長年ある製品が
パッケージを変えるとのニュースが相次いだ。


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ホットケーキ用のシロップ。

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インスタントのお米料理。

こういうのなんだけど、アメリカの歴史を知らないと 
「どこが差別的?」になっちゃうよね。私も「?」となった。
aunt-jemima-up

uncle-ben's-up

これだけ見ると、
笑顔のおばさんやおじさんが
シンボルマークに
なっているだけだもんね。 

これらは、当時、家の中で働いていた
黒人奴隷たちのステレオタイプを想起
させるとのことらしくて、
ロングセラー商品だけど、
「今がその時だ」と
メーカーがシンボルとも言える
お馴染みのマークを変えると発表した。 


こちらも、容器の形が黒人女性奴隷の召使い
ということでアウトらしい。↓ 


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ニュースを見て近所のスーパーに行ってみたら
まだ置いてあって写真を撮れたことがミネソタっぽい。
日本だと、まずいとなるとすぐ撤去しそう(笑)。 


    ☆    ☆    ☆    ☆


今回のパッケージの問題は、
(黒人は白人に仕えていたのだという形に)
黒人をステレオタイプ化したマークを
使い続けることで、そのイメージを再生産
し続けることがまずいということなのでしょうね。

映画「風と共に去りぬ」も、黒人奴隷制度を
美化するものだとしてしばらく配信停止に
なって、今は注意書きをつけて見られるように
なったとどこかの記事で読みました。


    ☆    ☆    ☆    ☆

ここからは、アメリカの黒人解放について、
習ったことの覚え書き。

ミネソタに来てから英語学校(ESL)で
黒人差別の歴史が教材として取り上げられていたので
ジム・クロウなどについて前提知識がありました。
そこから名付けられたジム・クロウ法についても。

クラスで習ったところによると、
「ジム・クロウ」というのは、もともとは白人が
顔を黒く塗り唇を強調して描いて黒人に扮した
1830年代の舞台。この舞台は有名になり、その後
「ジム・クロウ」という言葉は黒人を揶揄するのに
使われるようになったそう。

そして、その後に南北戦争(1861年1865年)で
黒人の奴隷という身分からの解放を掲げた北軍が勝利
したものの、敗れたはずの南軍だったアメリカ南部では
黒人を差別する法律が次々と制定されて
通称「ジム・クロウ法」と呼ばれたそう。
(つまり、奴隷という身分からは解放されたものの
差別され続けたということ)


※記憶を掘り起こして書いていますので、
細かい部分が間違っているかもしれません。
また、こちらのニュースや授業は英語なので、
誤訳や誤解があるかもしれません。ご了承ください。



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