今回も、アメリカで「黒人でいるということ」のお話の続きです。
(ちょっと今回は、黒人からは逸れちゃった)

1回目は→こちら

昇進しない■1コマ目

その結果、彼はアメリカにいることが嫌になってきたそう。

昇進しない■2コマ目

ソラは母国韓国にいるときからバリスタさんで、
カフェ勤務。いろいろな事情でミネソタに来たけれど、
その前はオーナー店長に次ぐ位置にいたらしい。

なので自然にミネソタでもカフェ勤務を始めた。

これは、それから数年経った頃のお話。

昇進しない■3&4コマ目

昇進しない■5&6コマ目

結局このAの昇進話、無くなったそう。

なぜって、「これは人種差別ではないのか。
この会社がそういうポリシーであるのなら、
正式に抗議した上で私はやめさせてもらう」
とソラが上司に抗議し。

他の同僚も、「Aが補助マネージャー
というのは納得がいかない。ソラがやめる
なら、お店も回らない。私もやめる」と
次々に言い出したそうで。

問題のA、職場から1時間いなくなっても、
自分のシフトをカバーしてもらっても、
謝るわけでも理由を話すわけでもなかった
そうで、同僚にたいへん不評だったよう。

結局Aはいつの間にかお店から消えたそう。


     ☆     ☆     ☆     ☆ 


ウマルの時に最初に思ったのは、「もしかして
アメリカでは多少でもリーダー的役割を担うには、
そのための学位がいるの?」だった。

でも、ウマルの当時の仕事は、お店の裏方での
品出し作業。たぶんウマルが言っていた
昇進って、管理職になるとかではなくて、
現場のチームのリーダーになるとか、
そのレベルのことだったんだと思うんだよね。

ウマルが不満を持ったのは、自分より後に
仕事についた人間がそれになれるのに
自分がなれないということだったんだと思う。

やっぱりそれに学位がいるとは思えないんだよなあ。


ソラのケースの場合は、
「白人だから」が原因でなければ、
あり得るのは、もともとAは会社のオーナーの
縁故とかだったことが考えられるかも。

で、経営陣が「何も知らない状態で
いきなり補助マネージャーにするのもなんだから
多少現場を経験させよう」としたら、
A自身が現場の仕事を舐めきってしまって
スタッフに総スカンを食らったとか……?

……そういう風に「差別」じゃないのかも
しれない理由を考えることは可能なんだけど、ね。
「人種差別」はたいてい明言されないから難しい。



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